【浦添】浦添市議会(又吉正信議長)は24日に開いた本会議で、印鑑登録証明書の発行に際し、申請があった場合には男女の別を記載しなくても良いとする条例改正案を全会一致で可決した。同市によると、沖縄県内初の取り組みという。
浦添市は性の多様性を認め合う「レインボー都市宣言」をことし1月1日付で行っており、その一環となる。自動交付機については、システムの改修が必要なことから当面は窓口での受け付けに限定しての対応になる。
他府県でも同様の取り組みが広がっており、同証明書の登録用紙に性別を記載する項目がない自治体もある。
23日に答申があった第3次浦添市男女共同参画行動計画案(2017~26年度)では、他の各種証明書にもできるだけ取り組みを広げることを盛り込んだ。
国の事務処理要領では、印鑑登録証明書で「男女の別」が登録事項となっている。一方で国は昨年12月、印鑑登録証明書と住民票の写しに性別を記載しなくても「差し支えない」と通知している。