琉球新報社 
【西原】水墨画を描く小川信（のぶ）さん（９４）はこのほど、西原町立の小・中学校６校に水墨画を寄贈した。昨年１２月開催の西原町生涯学習フェスティバルで、小川さんの水墨画を見た町社会教育委員議長の仲門勇市さん（７９）が感銘し、金城功恵教育長職務代行者教育委員に学校への寄贈を提案した。
仲門さんは「高齢ながらもこんなに素晴らしい作品を描いているのはすごい。ぜひ西原の子どもたちに見せてほしい」と提案し、金城委員も賛同した。
西原小学校（佐久本実校長）は図書館前に絵を設置した。お礼状を書いた５年生の平田彩星さんは「題名の『つわぶき』を調べたら冬に咲く花で、黄色の花をつけることが分かった」とつづり、６年生の下地礼華さんは「私は社会科で墨絵を習いました。見たのは初めて」と感想と一緒にお礼を書いた。
小川さんは「毎朝の散歩で功恵さんと会うよー。『絵はいっぱいあるよー。いいよ。むっちいけー』と話したら、家に来て選んで持っていったさー」と笑顔で話す。
水墨画サークル「信墨会」には講師を卒業した今も、健康維持を兼ねて足を運び、教えることもある。
自宅では、ひ孫と近所の人に習字を教える。ヨガ教室にも足を運ぶ小川さんは、元教員。
４月１４日から３日間、サンエー西原シティで開催されるチャリティー展示即売会にも出品するという。
坂田小には「川津七滝（出会滝）」、西原東小には「今帰仁城跡」、西原南小には「カンピレーの滝」、西原中には「釜滝」、西原東中には「伊江島タッチュー」をそれぞれ贈った。
（小波津昭子通信員）
