従業員確保へホテルに保育所 沖縄・石垣島の「ククル」、観光客の子ども預かりも


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4月1日に開園する保育園=25日、沖縄県石垣市の石垣島ホテルククル

 沖縄県石垣市美崎町の石垣島ホテルククルは、従業員らの子育てを支援するため、4月1日にホテル内で保育園を開設する。国が進める「企業主導型保育事業」によるもので、ホテル内への保育施設設置は八重山地域で初めて。開園に向けて25日、関係者を招いて内覧会を開いた。

 保育園「ひばりの保育 石垣のいえ」は定員18人で対象は0~2歳児。従業員のほか、周辺のホテルやサービス業など提携企業、地域からも子どもを受け入れる。15人が入園する。

 ホテルを運営するタイム・アロー八重山は子育て世代の女性が多い客室の清掃担当者らから「日曜も働きたい」という意見などを聞いて保育園設置を決めた。約93平方メートルの宴会場を改装した。

 同社の中川和紀社長は「従業員の働きやすい環境をつくるほか、雇用の確保も図りやすくなる。観光業やサービスが中心の地域にとってもニーズがあると思う」と話した。年内には旅行客の子どもの一時預かりも実施する予定という。

 保育園の運営は介護事業のシマダリビングパートナーズ(東京)が担う。保育士約10人が従事し、祝日や年末年始を除く月曜から日曜の午前7時半~午後6時半に開く。