沖縄県内熱帯夜、最多の150日 海面水温上昇も影響


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 沖縄気象台が24日に発表した「沖縄の気候変動監視レポート2017」によると、沖縄地方の16年の年平均気温が1946年の統計開始以降、98年に次いで2番目に高かった。沖縄地方の真夏日(気温30度以上の日)は県内5地点平均で140日、熱帯夜(夕方から翌日の朝までの最低気温が25度以上になる夜)は150・4日で過去最高となった。

 16年の沖縄地方の平均気温平年差は、プラス1・0度だった。沖縄地方の年平均気温は100年当たり1・15度の割合で上昇している。

 沖縄周辺海域の年平均海面水温は、東シナ海南部でプラス1・16度、沖縄の東海上でプラス0・75度、先島諸島周辺で0・78度上昇した。

 沖縄気象台によると、沖縄地方で暑い日が多くなった原因の一つに、エルニーニョ現象の終息を挙げた。また地球温暖化の影響を受けて海面水温が上がり、大気も温められたことが重なった。