座り込み、今週末で1000日 広がる新基地建設反対


この記事を書いた人 松永 勝利
スクラムを組み「今こそ立ち上がろう」を熱唱する座り込み参加者=27日午前8時すぎ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブの工事車両用ゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場委の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設問題で、米軍キャンプ・シュワブのゲート前に座り込みを始めてから、4月1日で千日を迎える。建設に反対する市民約30人は27日午前8時すぎから、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブの工事用ゲート前で抗議活動を展開した。午前10時15分時点で、ダンプカーなどによる基地内への資材搬入は確認されていない。
 参加者はスクラムを組み「今こそ立ち上がろう」などを熱唱した。ヘリ基地反対協議会の安次富浩共同代表は「辺野古での基地反対運動は20年以上前から続く。しかしまだ通過点にすぎない。新基地建設撤回へ向け、現場から闘いを続ける」と意気込んだ。

資材をつり上げるクレーン船=27日午前10時ごろ、名護市の大浦湾

 名護市瀬嵩で民宿を経営し、車いすで辺野古に通う成田正雄さん(64)は20年以上前から辺野古の基地問題に関わってきた。「20年前は抗議活動の参加者は一部だった。今では全国から辺野古基地建設反対の支援者が応援に来て、民宿を利用してくれる」と全国への運動の広がりを語った。
 一方、大浦湾ではクレーン船が資材をつり上げる作業が行われた。午前10時15分時点でコンクリートブロックを投入するなどの作業は確認できていない。【琉球新報電子版】