キングス5位後退 Bリーグ第47戦


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 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区4位=22勝24敗)は26日、京都府のハンナリーズアリーナで京都ハンナリーズ(同5位=21勝25敗)と第2戦(今季第47戦)を行い、79―83で惜敗して連勝は5で止まった。順位は5位に下がった。

 試合の開始直後は、キングスがスムーズに攻撃を進め主導権を握った。しかし京都の守備の前に得点が止まり、第2クオーター(Q)はリバウンドも拾えず京都に逆転された。34―36で迎えた第3Qは喜多川修平や金城茂之の得点でリードを奪った。しかし第4Qに京都が高確率で3点弾を沈め、キングスは勝利を逃した。

 キングスは4月1、2の両日、沖縄市体育館に名古屋ダイヤモンドドルフィンズを迎えてホーム2連戦を行う。(観客3255人)

京都(22勝25敗)
83―79(16―17,20―17,19―28,28―17)
キングス(22勝25敗)

◆力を出し切った

 伊佐勉HC(キングス)の話 どっちに転ぶか分からないゲームだった。最後は大事なところで決めた京都に軍配が上がった。負けはしたが、自分たちの持っている力を出し切ったので、次につながる週末だった。この悔しさを忘れずに練習して、残りの試合を戦い抜きたい。

◆接戦もわずかに及ばず

 第4Q残り約10秒、喜多川修平が3ポイントシュートを放った。キングスが追い掛けるのは、わずか3点。決まれば同点となる一本は、無情にもリングにはじかれた。リバウンドボールは京都の手に渡り、キングスの勝利が大きく遠のいた。主将の岸本隆一は、「勝ちたい試合だった」と悔しがった。

 明暗を分けたのは勝負どころの攻撃だった。第4Q残り5分を切って69―69の同点。そこからキングスはオフェンスファウルやターンオーバーが続き、自分たちの攻撃を組み立てられなかった。対する京都は内外から点を重ね、ファウルで得たフリースローを確実に沈めた。岸本は「京都の勝ちたいという気持ちが上だった」と相手をたたえた。

 さらにはオフェンスリバウンド(OR)がキングスの6個に対して京都は15個。相手の波状攻撃を受けて、喜多川は「ORは反省すべきところだ」と課題を指摘する。

 一方で、ボールと人を動かして攻撃を仕掛けるキングスらしさは随所で光った。チーム状況は着実に上向いており、岸本は「ハイクオリティなバスケットができた」と感じている。

 西地区は2位の名古屋Dから5位のキングスまでが1ゲーム差にひしめく大混戦だ。次戦は名古屋Dとの対戦で、勝利をつかめば上位浮上にもつながる。岸本は「(今の状況を)続けることがポイントになる」と強調した。