安慶田前副知事の介入認める 諸見里前教育長が県議会で証言


この記事を書いた人 松永 勝利
参考人として答弁する諸見里明前教育長=27日午後2時28分、県議会文教厚生委員会

 安慶田光男前県副知事が県の教員採用試験への口利きや県教育庁人事への介入をしたとされる疑惑を巡り、県議会文教厚生委員会(狩俣信子委員長)は27日午後2時、諸見里明前教育長を参考人招致した。諸見里氏は安慶田氏の採用試験への口利きや人事介入の経緯を証言し、介入を肯定した。
 諸見里氏は冒頭で7枚からなる一連の経緯などを記した文書を示しながら証言した。諸見里氏は2015年1月ごろから2016年2月ごろまでにかけて、安慶田氏から採用試験で2件、教育庁人事で4件の介入があったと証言し、いずれも拒否したとした。
 一連の経緯を述べた後、諸見里氏は「公正な試験に合格した人が教員になり、適正な評価を受ける人がしかるべき職務を担うことは、ひいては沖縄の子供が正しい教育を受けることにつながると確信している」と、介入を拒否した理由を述べた。【琉球新報電子版】