【うるま】学年ビリの成績から慶応大に現役合格した話が書籍化され、映画化もされた“ビリギャル”の小林さやかさん(29)を招いた講演会が22日、石川高校で開催された。夢や目標を実現するための方法として「根拠のない自信を持って、ワクワクする目標を立て、周囲に夢を公言しよう」などと体験を交えながら具体的に助言した。大きな夢や目標を「自分で決め、それに向かって自ら行動することが基本だ」とも訴え、高校生が自らの将来像を真剣に考え、それに向かって具体的に動きだすことが大事だと語った。
うるま市グッジョブ連携協議会が就業意識を高め、生徒がライフプランを考えるきっかけにしてもらおうと主催した。
小林さんは中高大一貫の私立中への入学後、勉強をしなくなり、素行も悪くなった。教員からの不当な扱いもあって心を閉ざしてしまい、成績は悪化する一方だった。
母の勧めで出会った塾講師の指導で一念発起し、慶大現役合格を目標にする。1年半の猛勉強によって達成した。
小林さんは「東大は嫌だけど、慶応だったら行ってもいい」という自信と「知的なイケメンがたくさんいるところに行く」というワクワクする目標を立てたという。
難関私大受験をばかにした父親への憎しみをやる気へと変換したことなど、体験とその要点を具体的に語った。また、夢を公言することの大切さを説明。「夢を口にすることで達成できる確率が上がる。言えば言うほど夢が近くなる」と述べ、自分に向き合い、追い込む効果もあると解説した。
親の世代に向けても「何のために勉強するのか答えられずにいる親が多い。どういう目標を持ってどういう大人になりたいかを話している親子も少ない」と述べ、子どもを信じ、期待を込めることで成長を促すことの重要性を説いた。