酒気帯びの中村八重瀬町議会副議長が辞職願 「これ以上の混乱つくりたくない」


この記事を書いた人 松永 勝利
中村司八重瀬町議会副議長

 【八重瀬】今年1月に酒気帯び運転で物損事故を起こし、糸満署に摘発されていた八重瀬町議会の中村司副議長(69)が30日に上原勝彦議長に辞職願を提出し、31日に許可された。4月1日付で失職する。31日に開かれた町議会の全員協議会で上原議長が中村氏以外の全町議に報告した。
 中村氏は30日、「一身上の都合で町民、議会、役場執行部に大変迷惑をかけた。これ以上の混乱はつくりたくない」と上原議長に辞職を申し出た。
 また全員協議会では上原議長が事故を知っていたにもかかわらず、報道されるまで議会に報告しなかったことについて指摘があったという。上原議長は「申し訳なかったと反省している。今後はどう対応していくか全員の意見を聞きながらまとめていきたい」と語った。
 全員協議会では4月に臨時議会を開き、副議長の選挙と飲酒運転根絶宣言決議をすることも確認した。
 中村氏は1月15日夜、町内の飲食店で飲酒し、自宅まで送ってもらって少し休んだ後、具志頭方面まで自家用車を運転し、路上駐車の車に接触し横転した。けが人はなく、罰金30万円を支払った。【新報電子版】