吉田政策調整監に辞令 「辺野古埋め立てさせない」


この記事を書いた人 松永 勝利
翁長雄志知事(手前右)から政策調整監の辞令を受け取る吉田勝廣氏(同左)=3日午前9時、県庁6階知事応接室

 翁長雄志知事は3日午前、基地問題を中心に知事の命を受けて特別な任務に当たる部長級の「政策調整監」に、前県議で元金武町長の吉田勝広氏(72)に辞令を交付した。就任は1日付で任期は2年。翁長知事は「米軍基地問題に関する豊富な知識と行政経験を生かし、県行政の発展に尽力してほしい」と激励した。

 吉田氏は辞令交付式の後、記者団の取材に「これまで自分がやってきたことの集大成として取り組む。辺野古新基地の埋め立てをさせないことと、建白書の実現という知事公約のためにぬちかじり(命の限り)頑張る」と述べた。この日の朝も昨年4月の米軍属女性暴行殺人事件の被害者が遺棄された現場で手を合わせたことに触れ「犠牲者を二度と出さないためにも地位協定の改定を目指したい」と述べた。【琉球新報電子版】