大田元知事、ノーベル平和賞候補に


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 大田 昌秀さん

 大田昌秀元知事がこのほど、2017年のノーベル平和賞候補にノミネートされた。大田さんのノーベル賞受賞に向けて取り組む「『命どぅ宝のマブイ(魂)を継承し、平和の礎を創設した沖縄の人びとにノーベル賞を』実行委員会」が3日、沖縄県政記者クラブで記者会見し、3月上旬にノルウェーのノーベル平和賞委員会から連絡があったことを明らかにした。

 同実行委員会はこれまで、沖縄戦体験者や平和運動を続ける県民がノーベル平和賞を受賞するよう取り組んできた。県知事として平和の礎を設置し、沖縄戦体験者として平和研究を続けてきた大田さんを県民の代表として、候補とするための取り組みを始めた。

 実行委共同代表の高良鉄美琉球大法科大学院教授は「過去の受賞を見ると、政府の強行的な押し付けにあらがう人たちも対象になっている。平和運動へのより大きな力になる」と期待した。実行委によると今年のノーベル平和賞は10月5日に受賞者が発表される。今年は個人215人、103団体が候補として登録されている。

英文へ→Ex-governor Ota nominated for Nobel Peace Prize