三つ子、皆勤賞で卒業 佐藤きょうだい うるま・具志川小


この記事を書いた人 平良 正

 【うるま】うるま市の具志川小学校に通う三つ子の佐藤颯太君(12)、駿平君(12)、夏樹さん(12)が3月23日、6カ年皆勤賞で同校を卒業した。3人で助け合って勉強に励んだほか、意欲的に学校や地域の活動に参加した。卒業式で肩を並べた3人を恩師や地域の人らが祝福した。母、真奈美さんは「このままの調子で頑張って、自分のやりたいことを中学で見つけてほしい」とエールを送った。

6カ年皆勤賞で具志川小を卒業した佐藤きょうだいと家族。(左から)佐藤良太さん、夏樹さん、颯太君、駿平君、真奈美さん=3月23日、うるま市の具志川小学校

 佐藤さん一家は父、良太さんの仕事の関係で子どもたちが小学校に入学する前に神奈川県からうるま市に引っ越してきた。早寝早起きを心掛け、高学年になってからも午後9時半までに就寝し、遅くても毎朝午前6時半には起床。朝食も欠かさず食べ、完食を続けた。

 皆勤できた理由を「友達がいたから」と声をそろえる3人。将来は弁護士になりたいという夏樹さんは「新しいことを学んだり、友達と触れ合ったりすることが楽しかった」と振り返った。将来通訳になるための勉強をしたいという颯太君は「中学では英語の勉強を頑張りたい」と意気込む。きょうだいで唯一、県立与勝緑が丘中に進学する駿平君は「新しい出会いが楽しみ。何でも最後までやり抜くことを心掛けて、将来の夢を見つけたい」と話した。

 両親はあいさつや礼儀を大切にし、愛情をかけながら時には厳しく3人を育ててきた。そばにはいつも、家族を見守る真奈美さんのまなざしがあった。良太さんは「学校を1回も休んでいない子どもたちはすごい。子どものために6年間欠かさず朝食の準備などしてきた妻のおかげでもある」と誇らしげに話し、子どもたちの健やかな成長を願った。(藤村謙吾)