新頭取、スマホに飛び出す 琉球銀行、広告に仕掛け


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
AR技術を活用して広告から川上康頭取のCGが飛び出すスマホ画面(琉球銀行提供)

 琉球銀行は5日付の琉球新報に見開きの全面広告を掲載し、新しく頭取に就いた川上康氏(55)を前面にした大胆なイメージ戦略を展開している。実はこの広告、拡張現実(AR)の技術を活用した仕掛けも組み込まれており、専用のアプリをかざすとスマートフォンの画面上に川上頭取のコンピューターグラフィックス(CG)が飛び出し、「銀河一のわくわくバンクを目指します」などとあいさつを述べる。

 新聞広告でアップル社のマックブックを手にカジュアルな姿を見せる川上頭取は、行内随一のIT通として知られる。型破りな就任お披露目で、金融(ファイナンス)と技術(テクノロジー)が融合した「フィンテック」への挑戦意欲を早々に見せつけた形だ。

 琉銀営業統括部で広告・WEBを担当する伊禮真上席調査役は「新しいリーダーの下でお客さまにわくわく体験を提供してきたい。銀行がわくわくすることで、お客さまにもわくわくしてほしい」と企画の狙いを話した。

 専用アプリは現在、行員に配布されたアイフォーンだけにダウンロードされているが、今後、一般向けにも配信を予定している。