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仲間と共に挑戦続け 車いすの赤嶺さん、初の一般参加 石垣トライアスロン

他の選手から見えるよう旗を付けた特注ハンドバイクに乗る赤嶺政則さんと比嘉正志さん=4日、豊見城市豊崎 

 【豊見城】6年前、胸から下がまひする病になった赤嶺政則さん(54)=豊見城市消防本部勤務=が、16日に石垣市で開かれる「石垣島トライアスロン大会2017」(主催・同実行委員会、共催・石垣市、琉球新報社など)に一般参加者と同じ枠で出場する。プロ以外の車いすの選手が本大会に出場するのは初。サポート役となる消防士仲間の比嘉正志さん(47)や大会事務局への感謝を胸に「完走できれば私の後に続く障がいのある選手にも道が開ける」と意気込んでいる。

 腕の力だけで泳ぎ、ハンドバイクと呼ばれる手こぎの特注バイクに乗る。競技用車いすは速度が出過ぎて他のランナーに危険なため、ランは大会事務局と話し合い、日常用車いすで走る。

 赤嶺さんは2011年、「脊髄動静脈奇形」という原因不明の病にかかった。その前からトライアスロンに取り組んでおり、倒れた年も宮古島トライアスロンへの出場が決まっていた。「出場を断念した悔しさが忘れられない」と語る。

 15年、仲間2人の支えで久米島トライアスロンに挑戦した。昨年は神奈川県のITU世界パラトライアスロン横浜大会に出場し、完走した。石垣島大会は横浜大会の2倍の距離で、しかも「健常者と同じ土俵」だ。「完走し、宮古島トライアスロンにも挑戦したい」。最終目標はトライアスロン最高峰と言われるハワイの大会への出場だ。赤嶺さんをサポートする比嘉さんとは消防士になって最初の研修で出会った。中城北中城消防署の予防係長を務めており、ボランティアで付き添う。「(赤嶺さんが)どこまで伸びていくのか、わくわくする」と比嘉さんは語る。

 「他の人ではなく自分が病気になって良かったと思う。今しかできないことをやるだけ」。目標達成に向け、赤嶺さんの目は前を向いている。(半嶺わかな)