八重山VBが「DMO」候補 観光庁登録、県内で初


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DMO候補の登録証を受け取るYVBの中山義隆会長(中央)、濱田智佳子さん(左から2人目)と、仲程倫由沖縄総合事務局次長ら関係者=6日、沖縄総合事務局

 観光庁は6日までに観光地形成に向けた市場調査・開拓(マーケティング)や経営管理(マネジメント)を行う「日本版DMO」の候補法人に八重山ビジターズビューロー(YVB、会長・中山義隆石垣市長)を登録した。3月28日付で沖縄県内での登録は初めて。6日、沖縄総合事務局で登録証の授与式があり、中山会長は「3市町と観光協会が連携し、発信能力などを高め、正式法人として登録されるよう努力したい」と語った。

 YVBは直行便がある香港を中心に八重山の物産品をアピールするイベントを開催するなど、国内外に八重山観光の魅力を訴えていく。候補法人として登録されたことで石垣市、竹富町、与那国町には国の地方創生加速化交付金が優先的に採択される。観光や地域振興などに精通した人材が観光庁を通して派遣される。

 国内で正式登録された法人はなく、観光庁などは、東京五輪が開催される2020年までに、DMO法人として正式登録する基準や制度を検討。国は目標法人数を100と設定している。

 YVBは石垣市、竹富町、与那国町と県八重山事務所、八重山広域市町村圏事務組合、3市町の観光団体で組織される。県内法人では、他に、北谷ツーリズムデザインラボが候補申請している。