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普天間代替施設「距離足りず」 米監査院が別滑走路使用提案

 米政府監査院は5日、アジア太平洋地域における在沖米海兵隊の再編に関する報告書を公表した。海兵隊の能力維持について、普天間飛行場代替施設の滑走路が必要とされる任務を遂行する長さを満たしていないと指摘し、機能支援のため別の滑走路の使用も検討することを提案した。海兵隊約4千人のグアム移転は、グアムでのインフラ整備費用や工程の見通しの甘さを挙げ、米国防総省は費用の見積もりを修正すべきと指摘した。

 普天間飛行場の滑走路約2800メートルに対し、名護市辺野古で計画される代替施設の滑走路は長さ約1800メートルを予定している。

 米上院軍事委員会などに提出された同報告書は、代替施設の滑走路の長さや海兵隊移転の課題が解決されなければ、グアム移転費用の増大や計画遅延の可能性があると説明している。

 滑走路の縮小によって普天間飛行場がこれまで担ってきた固定翼機の緊急着陸や国連の災害対応時などの利用に対応できなくなると指摘。これまでの協議で、海兵隊は県内の別の滑走路の使用を日本側に提案することもできたはずだと指摘した。(座波幸代)