法令違反77% 時間外が半数 沖縄労働局調査


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 沖縄労働局(待鳥浩二局長)は6日、昨年11月に実施した2016年度過重労働解消キャンペーンによる重点監督結果を公表し、全体の76・9%に当たる100事業場で法令違反を確認した。労働基準関係法令違反が疑われる県内の130事業場を対象に調査した。全国の法令違反事業場の割合の67・2%を上回った。労働局は違反のあった100事業場に是正を指示した。

 最も多かった違反は違法な時間外労働で全体の49・2%の64事業場あった。全国は39・5%。時間外労働が県内で1カ月に「過労死ライン」とされる80時間を超えたのは26事業場あり、200時間超も1事業場あった。ホテルやドラッグストアで「36協定」の上限時間を超えて労働させた事業場があり、月100時間超の事例もあった。賃金不払い残業は13・1%の17事業場、過重労働による健康障害防止措置が未実施の事業場が16・2%の21事業場あった。

 調査は15年度に続き2回目。15年度の調査対象は、時間外勤務が月100時間超が疑われる事業場を目安にしていたが、16年度は80時間超に設定したため、調査対象事業場が64から130に増えた。