オスプレイ残骸発見 名護・安部


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 名護市安部のオール島で1日、昨年12月に同地周辺で墜落した米海兵隊の垂直離着陸機MV22オスプレイのものとみられる長さ約1・3メートルの残骸が見つかった。在日米軍の動向を監視する市民団体リムピースの頼和太郎さんは「色合いや材質から、オスプレイの翼の一部であることはほぼ間違いない」と述べた。粉砕した破片が海洋生態系や人体に与える影響を危惧した。

 破片は同日、洞窟調査のためオール島を訪れた東恩納琢磨名護市議や日本自然保護協会の安部真理子主任らが発見した。沿岸部の岩上に打ち上げられた状態だったといい、その近くにはファイバーグラス(ガラス繊維)の部品も見つかった。

 沖縄防衛局は3月10~12日、24~26日の2度にわたり現場周辺の海底残骸物調査と回収作業を実施した。第1回の調査結果(速報)について安部区(當山真寿美区長)に対し「手作業で回収不能な大型の残骸は確認されなかった」と説明した。万一新たな残骸が見つかった場合には「地元の要望があれば日米で協力して対応する」としている。

 當山区長は「防衛局の最終調査報告書が出次第、区民と内容を精査し、必要であれば回収作業の再実施を要請する」としている。