辺野古の護岸着手、4月下旬か 波高く作業遅れ


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埋め立てに向けた工事が進む米軍キャンプ・シュワブ陸上部=4日、沖縄県名護市辺野古

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設計画に伴う名護市辺野古の新基地建設工事に関し、埋め立て工事の第1段階となる護岸工事が4月下旬にずれ込む可能性が出てきた。当初は4月中旬の着手も検討されていたが、連日波の高い日が続き海底ブロックと汚濁防止膜を結び付ける海上作業に遅れが出ている。

 護岸工事は、海底に大量の石や土砂を投入するため、海底の地形が変化し「岩礁破砕」が起こることが濃厚だが、国は岩礁破砕許可は不要とし、「無許可状態」のまま本体工事に突入する方針だ。

 護岸工事は、汚濁防止膜の設置が完了次第着手できる見通しだが、7日現在、完了したのは計画された4カ所のうち大浦北と大浦東の2カ所。海上ヤード部と長島部の2カ所が残っており、設置完了には、今後2週間程度かかるとみられている。