ひめゆり学芸員が国際会議へ出発 北アイルランドで開催


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 北アイルランドで開催される「第9回国際平和博物館会議」などへ出席するため、ひめゆり平和祈念資料館の学芸員ら4人=写真後列=が7日、那覇空港から「ひめゆり・ヨーロッパ平和交流の旅II」に出発した。これまでのひめゆり平和祈念資料館の取り組みについて英語で報告する仲田晃子学芸係長は「戦争体験者による証言、平和継承を大切にしてきた当館の長年の取り組みを広く知ってもらうとともに、世界の平和教育についてしっかり学びたい」と意気込みを語った。

 ひめゆり平和祈念資料館では、歴史の証人として戦争の悲惨さや平和の尊さを語り継いできた戦争体験者の高齢化を受け、今後の伝承方法の模索が急務となっている。一行は16日までの10日間で英国、オランダ、韓国の平和博物館などを視察するほか、現地の平和構築者と交流し、有効な次世代への継承方法を探る。

 島袋淑子館長は「若い職員には受け身ではなく、積極的に多くを学んでもらい、沖縄の平和教育に貢献してほしい」と激励した。