社会

高江の今、歌と演奏で訴える 県庁前で音楽祭

高江音楽祭で演奏するビセタケヒロさん=8日午後、那覇市泉崎の県庁前広場

 東村高江に暮らすミュージシャンの石原岳(たけし)さん(46)の呼び掛けによる「高江音楽祭」が8日正午、那覇市の県庁前広場で開かれた。県内外のバンド、ミュージシャンらが出演し、東村と国頭村に広がる米軍北部訓練場のヘリパッド建設を巡る現状について、音楽を通して訴えた。
 「高江音楽祭」は高江区で始まり、東京でも開催されてきた。県庁前広場で開催されるのは昨年12月21日以来2度目。
 「DEEPCOUNT」のボーカル兼トランペット奏者、桑原延享(のぶたか)さん(55)=東京=ら8団体以上が演奏を披露した。
 桑原さんは「11年前に高江を訪れ、よそ者を快く受け入れる素晴らしい土地だと思った」と語る。昨年8月には抗議活動にも参加した。「ここは愛が着陸する場所であり、兵器が着陸する場所ではない」と話し、ヘリパッドの建設強行を批判した。
 2番目に演奏した宜野湾市在住の備瀬竹広(48)さんは「日米地位協定の唄」などを披露し、同協定の不条理を批判した。
 家族でイベントに訪れた高江在住の清水亜生(あき)さん(37)は「やんばるの自然は素晴らしく、子供たちの教育にも良い。ヘリパッドは完成したかのように扱われているのが悔しい。高江の現状に関心がなかった人たちにも音楽によって働き掛けることができると思う」と音楽祭に期待した。【琉球新報電子版】