豊見城の小中学生 車いすテニスを体験 日本代表から指導


社会
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車いすテニス日本代表の鈴木康平(右)から指導を受ける参加者=8日、豊見城市の豊崎海浜公園庭球場

 【豊見城】県体育協会と県障がい者スポーツ協会、豊見城市は8日、同市の豊崎海浜公園庭球場で車いすテニス日本代表チームと市内でテニスをしている小中学生16人との交流会を開いた。児童生徒は代表選手らの指導を受けながら、車いすテニスに挑戦した。日ごろ取り組むテニスとの違いに難しさを感じつつも、新しい体験に触れ、学びと楽しさ双方を感じる場となった。

 5月にイタリアで開催される世界国別対抗戦を控えている日本代表チームは、3日から9日まで同庭球場を使い合宿している。県が進める日本代表強化合宿拠点事業の一環として交流会を実施した。

 車いすテニスは2バウンドまでが認められること以外は、コートの大きさやルールは通常のテニス競技と変わらない。児童生徒は車いすでの移動法や、移動しながらのショットなどを体験した。

 練習後、世界ランキング26位の高室冴綺(22)は「周りの人のおかげでテニスができる。感謝することを心掛けてほしい」と児童生徒に語り掛けた。

 同20位の鈴木康平(24)は「みんなが笑顔で体験してくれたので、こちらも元気をもらった。今後も障がい者スポーツに興味を持ってほしい」と呼び掛けた。

 伊良波中2年の比嘉桐子さん(13)は「ラケットを持ったまま移動することやターンが難しかったが、楽しかった」と笑顔を見せた。