工事車両27台、シュワブ内に 辺野古新基地


この記事を書いた人 志良堂 仁
工事関係車両をゲート内に入れるため、座り込んで抗議する市民らを排除する機動隊=11日午前9時ごろ、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設問題で、土砂や砕石などを積んだ工事関係車両22台とコンクリートミキサー車5台が11日午前9時ごろ、米軍キャンプ・シュワブゲート内に入った。工事車両が基地内に入る際、機動隊約60人が抗議市民ら約35人を排除した。

 海上では移設に反対する市民らが抗議船2隻で工事の様子を監視した。午前10時時点で海上作業の様子は確認されていないが、基地内の陸上部分で重機による整地などの作業が確認された。
 東京を中心に活動する2人組創作ダンスユニット「KININARUKI(キニナルキ)」の椎野純さん(26)と大前祐太郎さん(27)が抗議船に乗り、大浦湾の現状を確認した。2人が大浦湾を訪れるのは昨年11月以来。椎野さんは「こんなに工事が進んでいることに驚いている。以前は浮具(フロート)など、こんなに設置されていなかった」と話した。大前さんは「抗議活動をする人たちから以前とは違い、強い緊張感が伝わってきたのが印象的だった」と話した。【琉球新報電子版】