4月7日から9日までの2泊3日で宮古島に取材に出掛けた。
初日はマイボートで伊良部島長山港横の通称「夫婦岩」に渡った。6.1キロのアカナーや3.8キロのムネアカ等の魚が数匹が釣れたが、期待していた釣果を上げることはできなかった。2日目は池間島で竿(さお)を出したが、結果が出せなかった。
最終日の9日、飛行場に向かって車を走らせていると、フィードマン宮古支部の新人、島尻一臣さんから連絡が入った。彼は朝8時30分に島尻漁港でアオリイカを餌に大物仕掛けを投げ入れると、5分ほどで大物がヒット。気が付くと、300メートル巻いたリールにはほとんどラインが残っていなかった。竿を持ってやり取りをしたが、ライン全てを引き出されてしまった。ラインを全部出し切った大物は、リーフの先端の根を巻いて動かないと言うのだ。
急いで現場に駆けつけると、われわれに竿を託し、素潜り姿に着替えた島尻さんは、急いで海に入った。ラインをたどって泳いで行くとリーフの先端付近で根にラインが絡んで暴れ回るロウニンアジを発見。何度も潜って絡んだ糸を歯でかみ切り、引き上げたのが36キロのロウニンアジで、島尻さんの自己記録を更新する1匹となった。
(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)