「第二の故郷」で披露宴 Anlyも祝福 梅野さん夫婦、手つなぎゴール 伊江島一周マラソン


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白の衣装で手をつなぎゴールを目指す梅野聖記さん、浩江さん夫婦=8日、伊江村西江前のミースィ公園

 【伊江】8日に行われた第25回記念伊江島一周マラソン大会で、ひときわ目立つ白のウエディングドレスで3キロの部に出場し、手をつないで完走した梅野聖記さん(34)と浩江さん(32)夫婦。昨年11月に結婚した2人は神奈川県で出会い、伊江島が縁で結ばれた。大会後に行われたふれあいパーティーに琉装姿でステージに登場し、参加者から祝福を受けた。

 2人の出会いは、村出身で伊江島関東城(ぐすく)会の福原和美会長の息子、大介さん(42)が横浜市旭区で営む沖縄料理店「ぐすく」に聖記さんが来店したことがきっかけ。客の井上博之さん(52)と知り合い、昨年1月に浩江さんを紹介された。聖記さんが一目ぼれし、すぐに交際がスタートした。

 井上さんや大介さんらの勧めで、聖記さんは昨年のマラソン大会で初めて島を訪れ、ハーフの部で完走を果たした。島での温かいおもてなしに感動し「伊江島で結婚式を挙げたい」と、入籍した日に島での結婚式を提案した。

 ふれあいパーティーでは2人が結婚誓約書を読み上げ、村出身でシンガー・ソングライターのAnlyさんがサプライズゲストとして登場。2人に歌をプレゼントした。

 翌日は、伊江港内にある飲食店で結婚披露宴が催され、両家の親族や福原会長、村の関係者ら約30人が出席した。島袋秀幸村長も駆け付け、三線や余興、踊りが披露され、最後はカチャーシーで締めくくった。

 聖記さんは「島の皆さんのおかげで式を挙げられうれしく思う。島を『第二の故郷』として毎年マラソン大会に出場したい」と喜んだ。浩江さんも「両親も喜んでくれた。走りながら村民から祝福を受け、とても島が好きになった」と笑顔を見せた。
(金城幸人通信員)

マラソン大会の翌日、島で結婚式を挙げた梅野夫婦(前列中央)ら=9日