新施設に初競りの声響く 読谷村都屋漁港


この記事を書いた人 松永 勝利
ずらりと並んだ魚介類を前に、競り人と買い受け人の声が活気良く響く読谷村漁協の競り市場=12日午前10時15分、読谷村都屋の都屋漁港

 【読谷】読谷村都屋漁港水産物展示販売等施設で12日午前、施設完成後の初競りが行われた。水揚げされたタマンやガーラ、カンパチなど魚介類がずらりと並び、買い受け人らの活気あふれる声が響いた。村漁協の金城肇組合長は「無事に初競りを終えて良かった。漁業だけでなく、地元の海産物を提供することで観光面でも盛り上げていきたい」と話した。
 施設は11日に落成式が開催されたばかり。漁船は都屋漁港を午前7時に出港後、沖合約2・5キロ付近で漁をして、10時ごろに帰港した。悪天候で波も高く、水揚げ高は少なめの約150キロだったが、網には初競りを祝うようにウミガメやサメも掛かった。見学に訪れた関係者らは、漁協職員らがウミガメを海に帰す様子を温かく見守った。
 競り人の大城毅さん(42)は「新しい施設で気が引き締まる。来月からもっと水揚げ高が上がる。訪れた人に競りの様子も見て、新鮮な魚を食べてもらいたい」と話した。
 読谷村喜納で居酒屋を営む古堅靖章店主は「ガーラを良い価格で競り落とせて良かった。次はカツオがほしい」と笑顔をみせた【琉球新報電子版】

落成したばかりの読谷村都屋漁港水産物展示販売等施設=12日午前、読谷村都屋の都屋漁港