和牛五輪で上位目指す 沖縄県内生産者ら組織設立


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全国和牛能力共進会の上位入賞に向けガンバロー三唱する畜産関係者ら=12日、那覇市のサザンプラザ海邦

 5年に1度の開催で「和牛のオリンピック」とも呼ばれる「第11回全国和牛能力共進会」(全共)が9月に宮城県で開かれるのを前に、沖縄県内の生産者など関係団体を横断した県協議会の設立総会と発会式が12日、那覇市のサザンプラザ海邦で開かれた。1982年に県勢が初めて出品して以来、全共に向けた組織を立ち上げるのは初めて。関係者の団結で、県産和牛の上位入賞を目指す。

 共進会は、全国の和牛が肉質の良さなど改良の成果を競う。今年は沖縄から14頭の出品を予定している。今後、県内に九つある和牛改良組合ごとに出品する牛の選抜を進め、7月に出品牛を決定する。過去の県勢最高順位は5位。3位以内の上位入賞が目標となる。

 県協議会会長に就いた県家畜改良協会の宮城源市会長は「上位入賞できれば県産和牛の改良の成果を全国にアピールできる」と意気込んだ。

 来賓あいさつでJAおきなわの大城勉理事長は「生産意欲の向上と組織の強化を図れる大会にしてほしい」と大会を通じた畜産振興に期待した。