パレットくもじ外観一新へ デジタル技術で演出


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎

 百貨店デパートリウボウが核店舗として入る那覇市の複合店舗「パレットくもじ」が、外観の大幅なリニューアルを検討していることが13日までに分かった。テーマパークのような「わくわく感」をテーマに、デジタル技術を使った演出などエンターテインメント性が企画の柱になる。若者層やインバウンド(外国人訪日客)へ新しい買い物体験の発信を狙う。

 パレットくもじを管理運営する久茂地都市開発(長嶺良三社長)と、デパートリウボウを運営するリウボウインダストリーで、新たな外装のデザインや投資規模などの計画案を年内にも固める。

 1991年のパレットくもじの開業以来、外観の刷新は初めて。

 リウボウインダストリーの糸数剛一社長は「外国人観光客らに何の建物か分かってもらえないところがある。一目見ただけでテンションが上がって中に入りたくなるような、情緒的価値を刺激する百貨店らしい外装を検討していく」と話した。

 パレットくもじは県庁前交差点の「久茂地1丁目地区市街地再開発事業」で建設され、国際通りの顔となっている。地下2階、地上9階建てで、敷地面積は8235平方メートル。91年のパレットくもじの完成とともに、交差点の斜め向かいにあったデパートリウボウが移転して入居した。

 久茂地都市開発は再開発を主導した那覇市の第三セクターだったが、2013年にリウボウインダストリーが那覇市が保有する全株式を取得して、筆頭株主になった。

 糸数氏は、久茂地都市開発の会長にも就いており、デパートリウボウと一体的な施設の運営が進んでいた。