辺野古 鉄板敷設の説明要求 沖縄県、国へ文書送付


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 名護市辺野古の新基地建設で沖縄県は13日、沖縄防衛局に対し大浦湾の海岸で進める鉄板敷設作業の目的と、作業現場の陸域生物への保全対策について説明を求める文書を送付した。さらに防衛局が埋め立て工事前に実施予定のサンゴ移植の有無についても照会した。加えてサンゴ移植には県知事の特別採捕許可が必要とする通知書も送った。

 照会文書は宮城理土木建築部長名で、防衛局の茂籠勇人調達部長宛て。回答は、鉄板敷設の目的照会は18日、サンゴ移植の有無は17日までに求めている。併せて護岸工事の着手予定時期も問い合わせた。

 防衛局は県に提出した公有水面埋立承認願書で、埋め立て工事実施前に可能な限りサンゴを移植すると明記していた。前回の県の照会に対し防衛局は3月24日時点で移植していないと回答していた。今回の照会で県は再度、サンゴ移植の現状を確認している。

 鉄板敷設作業についても防衛局は事前承認を受けておらず、県は鉄板敷設が「新たな道路工事の計画」に当たるのか報告を求めた。永山正海岸防災課長は「(鉄板設置の)周辺はウミガメの産卵地でもあることから生物保全対策についても説明を求めている」と述べた。