イリオモテヤマネコ守り抜く 竹富町が銅像を設置


この記事を書いた人 松永 勝利
除幕後にイリオモテヤマネコの銅像前で記念撮影をする西大舛高旬町長(後列左から4人目)ら=14日午前11時すぎ、竹富町西表島の船浦海中道路緑地帯

 【竹富=西表島】竹富町は「イリオモテヤマネコの日」の15日午前、船浦海中道路緑地帯でイリオモテヤマネコの銅像の除幕式を開催した。ヤマネコなど同町・西表島の貴重な動植物や自然環境保護の普及啓発を図るのが目的。関係者ら約40人が出席し、銅像完成を祝った。
 銅像は西表島の西部・東部にそれぞれ1基ずつ設置した。西部は雄ヤマネコ、東部は親子ヤマネコの銅像。
 西大舛高旬町長は「銅像が雄大な自然環境の保全とヤマネコの保護普及啓発に寄与し、さらに新たな観光スポットとして利活用されることを期待する」と述べた。
 「ヤマネコの日」は発見から50年の2015年に制定された。町では世界自然遺産登録に向け、西表島の自然環境保護に取り組んでいる。銅像は一括交付金を活用して設置された。事業費は約1100万円。
 ヤマネコや西表石垣国立公園などの紹介板も設置された。【琉球新報電子版】