思い出話も花咲く センカクツツジ 宜野湾、宮島さん宅で満開


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大切に育てているセンカクツツジを抱える宮島利盛さん(左)一家=5日、宜野湾市新城

 【宜野湾】宜野湾市新城の宮島利盛さん(78)の自宅の庭で、センカクツツジが満開に咲いた。宮島さんがタクシー乗務員時代に乗客からもらった苗木を育て、さらに挿し木をして増やしている。ツツジを大切そうに抱え「毎年楽しみにしている。楽しい人生を過ごしたい」と目を輝かせた。

 5日、宮島さんの自宅に集まった娘の有馬真智子さん(53)=宜野湾市、ひ孫の心華(このか)ちゃん(6)、玉城真由美さん(47)=浦添市=と運転手として働いていた48年間の思い出を語りながら、ツツジを眺めた。

 宮島さんが「駆け出しだった頃、花嫁さんを乗せた時にタイヤがパンクしたことがあった。途中で降ろしてしまったら縁起が悪いからタイヤを直してから目的地まで行った」と語ると、真由美さんらが「ドラマみたいだね」と驚く。「今頃あの花嫁さんはどうしているかな」と懐かしんだ。

 宮島さんは妻のトシ子さん(76)に「今まで一緒に支えてくれたから、人生こんなに楽しい」と感謝の言葉を口にした。