シュワブ沿岸で作業進む 辺野古新基地


この記事を書いた人 志良堂 仁
機動隊に排除される市民=米軍キャンプ・シュワブのゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古への新基地建設工事で21日午前、建設に反対する市民約30人が米軍キャンプ・シュワブのゲート前で座り込んだ。キャンプ・シュワブ沿岸部では仮設の「付け替え道路」整備が継続されている。午前11時現在、護岸工事に着手した様子は確認されていない。

 午前9時ごろ、県警の機動隊員がごぼう抜きで、激しいもみ合いの末に市民を排除した。護岸工事に使われるとみられる砕石を積んだダンプカーやコンクリートミキサー車など、車両約20台が基地内に入った。
 座り込みに参加した米澤鐵志さん(82)=京都府=は「(機動隊の排除の仕方は)無法そのもの。腕が痛い。悲惨な戦争を経験してもなお軍事基地を作ろうとするのは許せない」と語った。
 大浦湾では抗議船2隻、カヌー7艇が抗議行動した。
 キャンプ・シュワブ沿岸部では、護岸工事に向けて最初に着手する「K9護岸」と呼ばれる地点で、仮設の「付け替え道路」整備が行われている。作業員が土のうや細かい砕石入りの袋を砂浜に敷き詰め、クレーンで鉄板を設置していく様子が確認された。【琉球新報電子版】