古里どぅなん知る 与那国、お花見バスツアー


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 【与那国】与那国町で4日、春休み特別企画「どぅなん お花見バスツアー」(主催・アヤミハビル館、よなかまクラブ、共催・与那国町教育委員会、協賛・資生堂ジャパン)が開かれた。

 「どぅなん」は、与那国島の意味。春は海岸から山地の森林まで、さまざまな植物たちが色とりどりの花を咲かせる。ヨナグニイソノギク、シママンネングサ、ヤエヤマスズコウジュ、ナンゴクネジバナなど、春の到来を告げる花々を中心に、1日かけて島を一周しながら、さまざまな動植物を観察した。

アメリカハマグルマの駆除活動を行った参加者ら=4日、与那国町・久部良バリ

 昨年は時折の雨に見舞われながらのバスツアーだったが、今回は晴天。青空の下、参加者らは何げなく見ていた草花の名前を改めて知り、メモを取るなどしていた。

アメリカハマグルマの長さ比べで入賞した児童ら=4日、与那国町・久部良バリ

 食べられる野草の説明には皆興味津々。海べりで見つけたツルナの葉をかじった子どもは「しよっぱい」と顔をしかめた。昨年も参加したという小学生からは「これ、なんだったかな。じじいばばあ?いや、ジシバリだ!」との声も。与那国島の動植物図鑑「よなかま図鑑」を手に歩く子どもや、図鑑に載っていない植物で、初めて聞く植物の名を何度も声に出して繰り返しつぶやく人もいた。新たな発見に心躍る、楽しい春休みの思い出となったようだった。

 また、在来種を守るために「世界の侵略的外来生物ワースト100」に指定されているアメリカハマグルマの駆除活動体験もあった。

 駆除体験では、与那国町教育委員会の職員が「地中に残った根や、採取した際に短く切れた茎の欠片からも、再び成長する」と説明。参加者は途中で切れないよう、根を慎重に引き抜いた。

 参加した子どもたちは「長さ比べ」を行い、より長く採取できた上位3人を決めた。

 順位は以下の通り。
▽1位・尾野建丸君(久部良小6年)
▽2位・小島重寿君(同5年)
▽3位・小島陽太君(同3年)(村松友紀通信員)