県産コーヒーの栽培拡大とブランド化を目的とした沖縄コーヒー協会の設立記念フォーラムが17日、那覇市の牧志駅前ほしぞら公民館で開かれ、沖縄でコーヒー栽培に取り組む意義を語った。
同協会理事で6次産業化プランナーの田崎聡氏は、コーヒーを栽培から加工、販売まで行う6次産業と位置付け「通常、6次産業の商品は売り先の確保が課題となるが、コーヒーブームで多くの人がコーヒーを飲むようになっており(豆を販売する)出口はつくられている。単価も高く6次産業として期待できる」と可能性を述べた。
同じく理事で琉球大観光産業科学部の荒川雅志教授は「沖縄では100年前から栽培されていた事実など(観光コンテンツに必要な)ストーリー性がある。健康にいいコーヒーを沖縄でゆっくり楽しむという観光資源として生かせる」と話し、沖縄の基幹産業である観光とコーヒー栽培を絡めた可能性を語った。
協会会長に就いたNPO法人ウヤギー沖縄の近藤正隆代表は任意団体として活動していた過去4年間に、県内でコーヒー豆の収穫体験ができるツアーを行い好評だったことを説明した。その上で「コーヒーの花が咲く時期にお花見のツアーも考えている。小さいがいい香りがするので、女性にも楽しんでもらえると思う」と指摘した。
※注:田崎聡氏の「崎」は、「大」が「立」の下の横棒なし