やんばるの魅力知って 環境省、北部3村小学生に学習帳


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やんばるの自然と遊ぶワークブックを贈呈するやんばる野生生物保護センターの山本以智人自然保護官(左端)と国頭村の園原實教育長(左から2人目)ら=11日、国頭村教育委員会

 【北部】環境省やんばる野生生物保護センターは11日、国頭、大宜味、東村教育委員会に「やんばるの自然と遊ぶワークブック」を贈呈した。やんばるにしか生息しない動植物や自然を学ぶことが目的。

(左)環境省が国頭、大宜味、東村の3村に配布したやんばるの自然と遊ぶワークブック(右)やんばるの希少種のピンチを紹介するページ

 環境省がワークブックを約500部発行。3村の小学3~6年に無料で配布する。ワークブックでは、国の特別天然記念物に指定されているノグチゲラや天然記念物のヤンバルクイナなどを紹介。やんばるの動植物が育まれてきた歴史や、外来種によってやんばるの希少種が危険にさらされている現状などを写真やイラスト付きで詳しく説明している。

 贈呈式でやんばる野生生物保護センターの山本以智人(いちひと)自然保護官は「地元の子どもたちが、やんばるに住む誇りを持って自分の言葉でやんばるの魅力を考えてもらうきっかけになればうれしい」と語った。国頭村の園原實教育長は「ワークブックをきっかけに、子どもたちが自ら学んでいけるようなプログラムを作っていきたい」と述べた。