【主要政策の一覧あり】最後の訴え 声からし うるま市長選きょう投開票


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 【うるま】23日投開票のうるま市長選は、無所属新人で前県議の山内末子氏(59)=社民、共産、社大、自由、民進推薦=と、無所属現職で3期目を目指す島袋俊夫氏(64)=自民、公明推薦=が22日、市内で運動の打ち上げ式を行い、最後まで支持拡大を訴えた。会場となった各交差点には、鉢巻きをした多くの支持者が集まった。候補者や応援弁士は「1票を」と最後の訴えに声をからした。

◇山内末子氏 医療無料へ財源確保

 一人一人が輝くうるま市をつくるため、市民の期待に応えられる市長を目指す。私の政治信条は常に弱き人の立場に立ち、声なき声に耳を傾け心を寄せることだ。皆さんの日々の悩みを全て私に託してほしい。

 経済を好調にするため、子育て世代を支援し、生き生きと働いてもらう。給食費無料化、窓口払いのない高校生までの医療費無料化の実現に向け、しっかり財源を獲得していく。市長の給与20%カットや退職金をゼロにして、返済のいらない奨学金制度や子どもの未来応援基金をつくる。

 観光や情報通信、物流産業も含め、市には生かされていない宝が多くある。それを輝かせる。私は女性であり、母でもある。命や人権を守る気持ちも大きい。皆さんの命や暮らしを私に預けてほしい。明日まであと1票の声掛けをしてもらい、必ず勝利したい。一緒に歴史をつくっていこう。

◇島袋俊夫氏 財政強化し雇用創出

 合併間もない8年前の市長選では、うるま市民の将来に対する心配を一つにまとめ、政治に信頼を取り戻そうと訴え当選した。掲げていた経済振興策や市の失業率改善、雇用の創出、子育て支援など全てにおいて約束した公約を果たし、自立に向けたまちおこしの種を多くの場にまいてきた。

 中城湾港へのクルーズ船誘致についても、中部一体となって取り組んできた。世界遺産勝連城跡の周辺整備事業も動き始め、勝連半島全地域に、観光の恩恵をもたらし、財政を強化して若者の雇用を創出する。

 うるま市には海や陸、山からの特産品がある。観光情報を発信し特産品を食べてもらう。この循環で地域経済が活性化してきた。歯車をいま止めていいのか。政策を着実に実現、実行して夢と希望が与えられるまちづくりに一緒に取り組もう。投票箱が閉まるまで皆さんの力を貸してほしい。