「われわれは諦めない」 辺野古護岸工事でゲート前市民


この記事を書いた人 松永 勝利
護岸工事着手の知らせを受け「われわれは諦めないぞ」などと声を上げる座り込みの市民ら=25日午前9時27分、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前

 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を巡る新基地建設で25日午前、米軍キャンプ・シュワブゲート前には約70人の市民が集まった。午前9時半ごろ、海上から工事着手の連絡を受けると、参加者は海の方角に向かって「われわれは諦めないぞ」「さんごの海をつぶすな」と声を上げ、拳を握って高く掲げた。
 集まった市民はゲート前で肩を組んで歌を歌い、新基地建設阻止の思いをあらためて決意した。「これから工事が止められなくなるわけではない」として、今後も声を上げ続けることを確認した。通常午前9時ごろからゲートに進入する工事車両の搬入はなかった。
 朝からゲート前で座り込みをしている富樫守さん(75)=旧姓・渡嘉敷、読谷村=は「いてもたってもいられず、昨日から辺野古に来ている。砕石の投入は長い工事過程のうち、一つの節目だと思うが、これからも抗議を続けていきたい」と話した。「辺野古の問題は沖縄だけの問題でなく、全国の問題だ。多くの人がゲート前に来てほしい」と呼び掛けた。【琉球新報電子版】