降下訓練で抗議 三連協がSACO合意遵守要請


この記事を書いた人 松永 勝利
中嶋浩一郎局長(左端)に抗議書を手渡す桑江朝千夫会長=25日午前11時半ごろ、嘉手納町の沖縄防衛局

 【嘉手納】米軍が24日に嘉手納基地でパラシュート降下訓練を実施したことを受け、嘉手納町、沖縄市、北谷町でつくる「嘉手納飛行場に関する三市町連絡協議会」(三連協)は25日午前、嘉手納町の沖縄防衛局に中嶋浩一郎局長を訪ね、訓練実施に抗議した。
 要請書では「周辺住民が航空機騒音等の負担軽減を強く求めている中で、さらなる基地負担の増大を招くものであり、断じて容認できるものではない」と強く批判した。訓練の実施場所を伊江島補助飛行場に移転した1996年のSACO合意を念頭に「合意をじゅんしゅし、嘉手納飛行場での降下訓練を行わない」ことを求めた。
 会長の桑江朝千夫市長から要請書を受け取った中嶋局長は「SACOの最終報告に沿って伊江島の補助飛行場で実施するよう引き続き米国側に求めていく」と述べた。【琉球新報電子版】