降下訓練で抗議決議へ 県議会が来月2日


この記事を書いた人 松永 勝利
米軍による嘉手納基地でのパラシュート降下訓練やキャンプ・ハンセンでの流弾問題に関する対応を協議する県議会米軍基地関係特別委員会=26日午前、県議会

 県議会は26日午前、米軍基地関係特別委員会(軍特委、仲宗根悟委員長)を開き、米軍が嘉手納基地でパラシュート降下訓練を実施した問題を受け、抗議決議案と意見書案を臨時本会議に提出することを全会一致で決めた。臨時本会議は5月2日に開く方向で調整する。
 また恩納村安富祖のキャンプ・ハンセン内のダム工事現場で、水タンクや工事車両から米軍のものとみられる弾丸が見付かった問題でも対応を協議した。同問題に関しても5月1日に再度軍特委を開き、翌2日の臨時本会議に追加で抗議決議案と意見書案を提出することを決める見通し。
 安富祖のダム工事現場で見付かった弾丸が米軍の射撃訓練で飛んできたものかどうかについて、県の謝花喜一郎知事公室長は、同問題を受けて米海兵隊が一部の射撃訓練を中断して原因を調査していることなどを挙げ「蓋然(がいぜん)性は極めて高い」と述べた。照屋守之氏(沖縄・自民)への答弁。
 流弾問題に関する抗議決議案と意見書案は、与党側がこの日の委員会で本会議への提出を決めるべきだと主張したのに対し、野党・自民会派はさらなる事実確認が必要だと主張し、折衷案として臨時会前日の5月1日に再度軍特委を開き、結論を出すことで合意した。【琉球新報電子版】