物産、観光の拠点に 八重瀬町に「南の駅やえせ」開業


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八重瀬町特産のピーマンの袋詰めに挑戦する買い物客ら=27日、八重瀬町具志頭の「南の駅やえせ」

 【八重瀬】八重瀬町が町具志頭の旧役場本庁舎跡に建設を進めてきた町観光拠点施設「南の駅やえせ」が27日、オープンした。国道331号と国道507号の結節点に位置し、観光案内所のほか、地元の農産物などの販売、証明書発行などの行政窓口、貸し会議室などを備えている。27日は地元の野菜などが特別価格で販売され、にぎわった。

 1階は観光案内所や行政窓口。農産物販売所は町内の農家約100人が登録し、新鮮野菜が並ぶ。港川漁港のパヤオ直送の鮮魚なども販売。町内で飼育されたヤギの肉汁、港川漁港で水揚げされたセーイカの耳のから揚げ、町魚のトビウオを使った沖縄そばなど6店舗が営業する。2階は貸し会議室3室と調理室。2階建てで延べ床面積は約1110平方メートル。

 オープニングセレモニーで比屋根方次町長は「本島南部観光の中継地点として利用してほしい。人、物、情報の交流拠点として地域経済の活性化につなげていきたい」とあいさつした。

 町の特産品のピーマンを1袋100円で詰め放題を行った。浦添市の渡真利朋子さん(52)と娘のセナさん(21)は、「ピーマンが大好きなので今晩は牛肉ピーマンにしたい」と笑顔を見せた。

 「南の駅やえせ」は一括交付金を活用し、総事業費約8億5千万円。総敷地面積は約7600平方メートル。駐車場は約50台と大型バス6台で、今後全約80台まで整備する。来年2月に敷地内に商業施設も完成する予定。

 午前10時から午後7時(冬季は午後6時)。貸し会議室と調理室は料金1時間500円に電気料1時間500円。問い合わせは(電話)098(851)3824。