クイナ輪禍死 3件連続 国頭、6日間で センターが注意喚起


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 【国頭】4月22~27の6日間で、ヤンバルクイナが死ぬ交通事故が立て続けに3件発生していることが環境省やんばる野生生物保護センターの報告で27日、分かった。同日、国頭村民ふれあいセンターで開かれた「2017年度やんばる地域ロードキル発生防止に関する連絡会議」で報告された。

 ヤンバルクイナが事故に遭ったのはいずれも国頭村安田周辺。一方、道路標識や看板を設置している国頭村楚洲の交通事故防止対策重点区間ではヤンバルクイナの交通事故は減少傾向にあるという。重点区間以外の地域で道路標識や看板を設置したり、重点区間を広げたりする対策については、今後検討する。

 ヤンバルクイナは4~8月が繁殖時期。同センターの山本以智人自然保護官は「これからヤンバルクイナが餌を探して道路に出てくることが予想される。気を付けて運転してもらうよう注意喚起が必要だ」と強調した。同センターによると、2016年のヤンバルクイナの交通事故はやんばる全域で34件だった。