17年度の観光客目標は950万人 好調踏まえ県が設定


この記事を書いた人 松永 勝利

 翁長雄志知事は28日午前に開いた定例記者会見で、2017年度の県入域観光客数の目標について、対前年度比で8・3%(約73万人)増の950万人に設定したと発表した。県は既にことし2月、21年度までに目指す入域観光客数の目標値を従来の1千万人から20%増の1200万人へ上方修正している。県は「好調に推移している沖縄観光は16年度でも入域観光客数が過去最高となった。さらなる需要の拡大に向けた誘客戦略と受け入れ戦略を併せて展開していく」とした。
 翁長知事はまた、16年度の県発注公共事業の契約率は91・3%、契約額は1751億円となったと発表した。契約率が90%を超えるのは8年ぶり。契約率は対前年度比で3・4%の増加だった。翁長知事は「高い契約率を達成できた」との認識を示した。
 契約率増加の要因について県は、用地取得業務や一部設計業務を民間に委託するといった従来の取り組みに加え、16年度からは入札不調・不落を解消するため、積算に使う資材単価の調査回数を年に2回から4回に増やし、毎月県三役や各部局長が予算執行の進捗(しんちょく)確認を行ってきたためと説明した。【琉球新報電子版】