那覇空自F15が共同訓練 米空母カール・ビンソンと沖縄近海で


この記事を書いた人 松永 勝利

 【東京】航空自衛隊は28日午前、那覇基地所属のF15戦闘機2機が同日、米海軍の原子力空母カール・ビンソンや艦載機との共同訓練に参加したと発表した。訓練場所は沖縄の東方空域。訓練は当初26日に予定されていたが、天候不良で延期となっていた。
 共同訓練では米海軍空母や艦載機FA18戦闘攻撃機2機と戦術訓練を実施した。
 カール・ビンソンなどの空母打撃群は現在、朝鮮半島近海に向けて北上しており、核や弾道ミサイル開発を進める北朝鮮をけん制する狙いがあるとみられている。23日からフィリピン海で海上自衛隊の護衛艦「あしがら」「さみだれ」と共同訓練を開始し、護衛艦は28日の訓練にも参加した。
 稲田朋美防衛相は28日午前の会見で、共同訓練によって日米同盟の抑止力、対処力を強化し、アジア太平洋地域の安定化に向け「わが国の意思、高い能力を示す」と強調した。その上で、米国と連携しながら北朝鮮の問題に対応すると説明した。【琉球新報電子版】