ゴールデンウイーク期間中に北部地域をはじめ県内各地で犬や猫の遺棄が増加することから、県環境部は大型連休前の28日、「捨て犬捨て猫防止キャンペーン」を那覇市のパレットくもじ前交差点付近で実施した。沖縄ペットワールド専門学校の生徒や動物愛護団体のメンバーら約100人が「大切なペットを捨てないで」と訴えながら、チラシ千枚を配布した。
県自然保護課の金城賢課長は年々、県内の犬・猫の殺処分数は減少していると説明した上で、「いまだに年間1600匹が天寿を全うできない状態にある」と指摘。野生化した犬・猫がヤンバルクイナなど希少生物を捕食するなど、脅威となっていることにも触れ、「ペットを飼う際には責任を持ってほしい」と呼び掛けた。
生徒代表であいさつした沖縄ペットワールド専門学校動物飼育ショップビジネスコース1年の亀谷拓海さん(18)は「動物と人間が幸せに暮らせる社会の実現に向け、キャンペーンで命の尊さを広く伝えたい」と訴えた。【琉球新報電子版】