沖縄県がハブ注意報発令 楽しい休みも油断禁物


社会
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ハブ(県衛生環境研究所提供)

 ハブの行動が活発になる暖かい季節を迎え沖縄県は1日付で、ハブ咬症注意報を発令する。近年、ハブにかまれて死亡する例はほとんどなくなっているが、年間数十人がハブにかまれている。かまれた後、後遺症に悩まされる事例も多く、県は注意を呼び掛けている。

 2016年に県内でハブにかまれた件数は合計で56件。男性42人、女性14人で男性が多かった。種類別ではハブが37件、ヒメハブ5件、サキシマハブが13件、タイワンハブが1件だった。

 県によると植木鉢を移動させた時や、畑の資材を片付けた時、枯れ葉の掃除中など、屋外で作業中にかまれる事例があった。かまれた場所は手の指が25件、脚の下の部分が10件で多かった。

 注意報で県は(1)草刈りやネズミの駆除など環境整備をしてハブが生息・侵入しにくい環境を整えること(2)田畑や山野、草地などへの出入りや、夜に歩く際は十分に注意すること(3)ハブにかまれた場合は激しい動きをしないで身近な人に助けを求めること―の3点を県民や観光客に呼び掛けている。

英文へ→Okinawa Prefecture Issues Habu Alert, Cautioning Vacationers