有料

140人結集しホテル建設反対 竹富コンドイビーチ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
「守ろう」と、事業計画反対に向け気勢を上げる決起集会の参加者ら=28日、竹富島まちなみ館

【竹富島=竹富】竹富町竹富島のコンドイビーチ周辺で計画されているリゾートホテル建設事業を巡り、事業計画対策委員会(水野景敬委員長)は28日、竹富島まちなみ館でリゾートホテル建設への反対決起集会を初めて開いた。住民ら約140人が参加し、改めてリゾートホテル建設に反対する決意を示した。

竹富島の人口は約350人。参加者の多くは建設反対を訴えるTシャツを着用した。対策委員会は石垣島からの給水で賄う竹富島の水事情の面などから、計画の問題点を指摘した。

竹富島の暮らしや環境を維持するため観光開発を規制した「竹富島憲章」の精神や、一切のリゾート開発反対を訴え2015年3月に全会一致で可決された竹富公民館の総会決議を順守して、建設に反対することを宣言した。住民らは「守ろう」と拳を振り上げ、反対への気勢を上げた。

水野委員長は「法的に不備はないとして計画が進んでいるが民との合意は一切ない。泣き寝入りしていいわけではない。子どもたちの未来を勝ち取らなければならない」と訴えた。対策委員会は建設予定地近くに、コンドイビーチに対する思いを書いた看板を設置するなどの住民運動を展開する。

現在住民らは、事業を計画しているRJエステート(那覇市)に県が開発許可を出したことについて、県議会が取り消しを求める竹富公民館の陳情を否決したことから、県開発審査会に不服申し立てをしている。