読谷、ラグビー合宿聖地に トップチーム、相次ぎ利用


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
県出身の知念雄(右端)もメンバー入りし実施されたラグビー15人制男子日本代表沖縄合宿=読谷村の残波岬ボールパーク

 ラグビーの15人制、7人制の日本代表をはじめ、スーパーラグビーに参戦している日本チーム・サンウルブズなど、トップチームがここ数年、相次ぎ読谷村で合宿している。合宿誘致に力を入れる村によると、良質の天然芝や競技場と宿泊場所が近い立地、海が見渡せてリフレッシュのできる環境などが関係者に好まれているという。

 読谷村は2019年のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の公認キャンプに沖縄県内で唯一、名乗りを挙げており、新たなラグビー合宿の“聖地”としてさらなる盛り上がりに期待している。

 4月半ばに男子15人制日本代表が強化合宿した残波岬ボールパークを使用するチームや大会は2013年度以降、2、3、4、8回と年々増加している。2月、日本ラグビーフットボール協会が女子7人制の国際大会「沖縄セブンズ2017」を初開催。リオデジャネイロ五輪金メダルのオーストラリアなど海外招待4チームと日本代表2チームが参加し、世界トップ級の白熱したプレーで観客を沸かせた。4月半ばには男子15人の日本代表がアジアチャンピオンシップ2017を前に強化合宿した。

 読谷村は昨年末、W杯のキャンプ地として名乗りを挙げた。全国37都道府県の90自治体から76件の応募があり、夏にも候補地を選定し、出場するチームの要望を受けた後に正式決定する見通しだ。

 合宿する各チーム関係者からは「村のホスピタリティーの姿勢」を評価する声も上がる。合宿の最後には関係者が集まり、バーベキューをしたり、村内の観光スポットを紹介したりして交流を深めていることが高く評価されている。ラグビー各種合宿の需要の高まりに、石嶺伝実村長は「合宿地としてどんどんバージョンアップしていきたい」と意欲を示す。

 ラグビー以外にもソフトボールの女子日本代表選手らが昨年12月に合宿し、サッカーJ1のサガン鳥栖は12年からキャンプを継続する。石嶺村長は「他競技も幾度となくキャンプに来てほしい」と熱望している。(崎原有希、清水柚里)