ガーナへの学用品支援、地区の第5代王が谷口さんへ感謝


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
色紙を持って笑顔を見せる谷口蒼美菜さん(左)とニー・オットー・クワミ5世=1日、那覇市内

 父親がガーナ出身の那覇市立松城中1年の谷口蒼美菜(あみな)さん(12)=那覇市=が小学6年の時にガーナの子どもたちのために学用品や楽器を届けたことに感動した、ガーナ共和国ポクアセ地区第5代王のニー・オットー・クワミ5世(60)が1日、沖縄を訪問し、那覇市で蒼美菜さんに「彼女のおかげで、今日からガーナと沖縄はさらに親密になると思う」とお礼を述べた。

 東京とガーナを行き来する生活をしているニー王は、今回、文化、産業交流の目的で来沖した。

 蒼美菜さんは父親の母国ガーナに興味を抱き、貧困から教育を受けられない子どもが多いことを知った。母親の智美さん(43)の後押しを受け、昨年、インターネットを使って資金を募る「クラウドファンディング」を活用して17万5千円を集め、昨年7月末にガーナを訪問し、子どもたちに学用品や楽器を届けた。

 蒼美菜さんと智美さんは昨年7月のガーナ訪問の際、ニー王と飛行機で会っていたことが、この日の再会で分かった。

 蒼美菜さんは再会を驚きながらも学用品を届けたことについて「思っていたよりもガーナで感謝された。ガーナにはまた行きたい」と笑顔を見せた。

 ニー王は蒼美菜さんに自筆のサイン付きの「ガーナへの貢献に感謝します」と書かれた色紙を贈呈した。