外国客向け白タク、監視強化へ 沖縄総合事務局、県警と連携


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦
沖縄県職員(左手)らが白タク行為の有無を確認した那覇市の若狭バース=2日午前

 外国からのクルーズ船が寄港する沖縄県那覇市の若狭バースで、台湾人客を対象にした「白タク」行為が広がっている問題を受け、県や内閣府沖縄総合事務局は2日午前8時から若狭バースなど現地を視察した。この日は「白タク」行為は確認できなかったが、総合事務局は今後、県警と連携し、取り締まりを強化することを明らかにした。

 総合事務局は8日からの週に開催予定の那覇クルーズ促進連絡協議会で「白タク」行為を重要事項として取り上げ、改善に向け関係機関と協議する。県警にも来週開かれる協議会に同席を求め、白タク行為の情報提供を行う。

 総合事務局は協議会とは別に県警と連携して白タク行為を摘発する構えで、摘発根拠となる契約や金銭の受け取りなどの解明に努める。

 クルーズ促進連絡協は那覇市が事務局となり、急増するクルーズ船客に対応するため、事務担当者レベルでの情報共有や意見交換を主とする。市のほか県や沖縄観光コンベンションビューロー、県ハイヤー・タクシー協会などで構成する。

 2日午前は若狭バース内で7~8人乗りの白ナンバー車が観光客を乗せるのを県職員が確認し「白タク」行為かどうかをただしていた。若狭バースと道を挟んで向かい側にある若狭海浜公園でも、クルーズ船の乗客を駐車場で乗せる白ナンバー車があったほか、道路沿いではバースから移動してきた観光客が白ナンバー車に乗り込む姿が確認できた。