米コロラド州軍 F16 嘉手納12機配備へ 騒音激化懸念


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 【中部】米太平洋空軍は3日、米コロラド州バックリー空軍基地のF16戦闘機12機を月内に米軍嘉手納基地に暫定配備すると発表した。米軍は配備期間を公表していないが、数カ月にわたる見込み。騒音激化による住民への負担増加が懸念される。嘉手納基地に隣接する嘉手納町や沖縄市、北谷町は外来機の飛来を中止するよう求めており、再度の州軍機の暫定配備に「日米両政府が約束した負担軽減に逆行する」と反発が広がる。

 配備されるのはコロラド州空軍の第120戦闘中隊で、約250人の航空兵も含まれる。太平洋軍は配備目的を「太平洋軍地域安全保障計画を支援するため」と述べ「抑止力維持を支援する」と説明した。一方、具体的な訓練の詳細は明らかにしていない。

 州軍のF16戦闘機の配備を巡っては地域安全保障計画の一環として、2015年1月にウィスコンシン州、6月にバーモント州、10月にオクラホマ州などから飛来していた。

 また同計画に基づく配備以外にも嘉手納基地には年間を通してステルス戦闘機のF22ラプターなどの外来機も飛来しており、その度に騒音が激しくなっている。